多くの人が「お金持ちになったら幸せになれる」と思っているようです。
気持ちはわかりますが、これは損な考えです。
私は社会人になり、この考えは損な上にお金持ちにもなりにくいという結論に至りました。
結果、お金持ちではありませんが、まあまあの自由(起床してからその日することを考えられる程度には)を得ることができています。
ここではなぜ損なのかと、私はどう考えることにしたかを整理してみようと思います。
一例として参考になれば幸いです。
「お金持ちになれば幸せ」 と考えるのが損な理由
「お金持ちになれば幸せ」と考えるのが、なぜ損なのか。
1つ目の理由は、いわゆるお金持ちになれる確率はそう高くないから。
つまり幸せとお金を直結しすぎていると、幸せを感じる確率まで低くしてしまうということ。シンプルに勿体無い。
2つ目は、この考え方で生きている間は、多少お金持ちになったところで、もっとお金持ちになったらもっと幸せになれると考えてしまいがちだから。つまり、幸せはずっと先送りになるばかり。
3つ目は、お金を使ってモノやサービスを買って幸せを得ようとする場合、結局持っているお金は使っているわけで、確実に減っているから。(お金「持ち」ではなく、お金「使い」やお金「減らし」になるのでは。)
っというわけで「お金持ちになったら幸せになれる」という考え方を自分にインストールしても良いことはなさそう、というのが結論です。
少ないお金で幸せになれる
代わりに私は「少ないお金で幸せになれる」と考えています。
私はお金の力を全く否定しないどころか肯定しまくっている人間ですが、お金に全権を委ねてもいません。
そんな私に「少ないお金で幸せになれる」という考えはとっても現実的なのです。
この考え方には大きく4つ良いところがあります。
メリット1:お金に翻弄されにくい
「少ないお金で良い」と考えているとはすなわち、ないと困るけれど持っているお金の量で幸福度は決まらないと理解しているということ。
つまり、欲に走ったばかりに引き起こされる余計なトラブルを減らすことが出来ます。
お金に翻弄されて大事なものを失う人生も回避できるのは大きなメリットです。
メリット2:お金を増やしやすい
普通の人間が「億万長者になる」と考えるのと「少額で良いから利益を増やそう」と考えるのと、どちらが実現しやすいでしょうか?
「少ないお金で幸せになれる」ことを知っている人は、しっかりと「少ないお金」にフォーカスできます。
あとはチリも積もれば山となる。
大金に目が眩んで詐欺まがいの商品に手を出す、なんてことも減らせます。
メリット3:幸福度が上がる
「お金持ちになったら幸せになれる」と考えていると幸せは先にあることになってしまいますが、「少ないお金で幸せになれる」と考えていると今日の幸せを享受できて感謝できるようになります。
そのほうがシンプルに生きてて楽しい。
幸せなんてあくまで主観、感じたもん勝ちですからね。
メリット4:無駄遣いが減って結果お金も貯まる。
「お金持ちになったら幸せになれる」と考えている人は、お金を使って何かを「買う」ことで「幸せ」が手に入ると考えたり、「他人の目」にお金持ちに映ることを幸せだと考えがちです。
それは良い悪いではなく好き好きですが、どちら道共通するのはお金を「使っている」こと。
どんなにお金を稼いでも、使ってしまえばお金はなくなります。
一方、「少ないお金で幸せになれる」と考えている人は、高級レストランでなくても友達と公園でピクニックするだけで楽しいことを知っています。
それで幸せになれることを知っているので、お金を稼ぐようになっても行かなくて良い時に高級料理に行くことはありません。
どちらがお金を「貯める」力が優れているかはお分かりでしょう。
お金持ちになった時にも「少ないお金で幸せになれる」という考え方は活きてくるのです。
エゴを減らした分だけ豊かになれる
見た目がどんなにお金持ちに見える人でも、その人について言えることは、その分そのお金を使ったということだけ。
貯金とは、「収入からエゴを差し引いたもの」である。
これは「サイコロジー・オブ・マネー」という本の一節です。
お金「持ち」になりたいならば、エゴのために「使う」のではなく貯蓄して「持ち」続けることなのに、多くのお金持ちがお金を使いすぎて転落しています。
お金というのは持っているか持っていないか、見た目ではわからないものなのです。
「少ないお金で幸せになれる」暮らしへシフト
以上のことから、「お金持ちになったら幸せになれる」よりも「少ないお金で幸せになれる」と考えた方が今日から幸せになると思います。
お金をたくさん持つために大切なのは、贅沢をせずに身の丈にあった暮らしを続け、しっかり貯蓄すること。
「少ないお金で幸せになれる」方法を自分なりにたくさん見つけていくこと。
誰でも今からできることですが、実は、これこそが人生の宝探しだと思います。
それでは、今日も気楽にいきましょう!