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将来が不安な日本人へ、「新・所得倍増論」を読んでみたよ。

日本って落ちぶれたの?

日本は今後どうなるの?どうして行けばいいの?

っという問いに、日本に長く住むイギリス人アナリストが、グローバルな視点で答えたのが本書「新・所得倍増論」。

「生産性」をあげたい経営者の人は、構造分析を知る意味で読んでおいた方が良さそうでした。

本著に出てくるポイントを感想を交えながら解説します。

目次

ポイント1:日本は生産性の悪さは先進国トップ

アトキンソン氏が様々なデータで指摘する

アトキンソン氏が様々なデータで指摘する通り、「日本は一人あたりのGDPが先進国最下位レベルの生産性の悪い国」です。

日本人の中には、「日本は世界に誇るトップの国だ」という幻想を信じきっている人が多いとのことで、著者はこの部分の説明にかなりページを割いて丁寧に解説していますが、同感です。

タイに住んでみると、バンコクの活気と東京の雰囲気は全く別物でした。

バンコクに漂う活気は、成長しきって下り坂の日本の首都東京にはなく、

東京って暗くてハードで無駄が多くてしんどいなぁ

と感じました。

自分のメンツを優先して、効率や生産性に疎い上司。それに従う優秀な中間管理職。に従う平社員。

効率悪い上にストレスが高い日本は「THE変化しない体制」は出来上がってしまっていて、

会社として体制はあるけど、機能してないというわけです。

ポイント2:日本は、人口が増えたから経済成長した

日本の経済成長と、停滞は人口の増減が主な要因です。

日本の成長は、高い技術力と勤勉さであると盲目的に信じている人は(年配の人に)多いようですが、それだと、現在の経済停滞の理由も「日本の技術さと勤勉さが落ちたから」とはなるはずです。

相対的には経済成長の主な要因は人口増加なんです(今の中国もそうですよね)

で、この部分もページが割かれてしまっていますが、そのくらい日本の経済成長の原因を人口増加にしたくない人が多いようなんです。

参考までに、以下のグラフをご覧ください。ちなみにこのグラフは本書には出てきません。

総務省が2011年に発表した日本の人口推移グラフです(ググれます)

ご覧の通り、30年後に2割の日本人が消えるわけです。2100年までには半分になります。

この時代を生きていく子供たちに、人口が増えていた時代の常識で接してはいけないなぁとつくづく思います。

これを見てもまだ、日本はこのままでも生産性が高い国だと信じ続けられますか?

ポイント3:女性労働者の活用を

アトキンソン氏の日本の現状分析とその要因は続くのですが、その1つが女性の活用がなされていないこと。

女性が進出しているかいないか云々ではなく、どのように進出しているのか、という一歩踏み込んだ部分に言及してくれていて、このデータが意味することは新鮮でした。

「(低所得の)女性たちがもらっている収入は、実はその生産性にふさわしいものである可能性が高い。」つまり、「日本では女性に任されている仕事が、そもそも付加価値が低いものが多いのではないか」というものです。

「女性の給与が男性と比べて低いこと(特に30歳以降に顕著)」までは一般的に知られることですが、それに加え、本書では、

「ここ数十年の女性が働く率は増えているが、日本の生産性は上がっていない」、という具体的なデータをもとにしています。

労働者が増えているのに、生産性あがらんってどういうこと??と謎なのですが、それが日本で現実に起こっていることで、アトキンソン氏はこれを「経営者のミス」としています。

女性には、付加価値が低い仕事を安くやらせてるだけでしょ、ということ。

完全に、今後の改善の伸びしろがある部分です。

こんなに女性をちゃんと活用できていない状況なので、欧米を真似した表面的な移民政策よりも、大きな未開拓の労働市場である女性のちゃんとした活用がまず先であるべき、と警笛を鳴らしています。

確かにそうですよね。

女性を活用できていない社会が、移民を活用できるのか、という疑問があるわけです。

ポイント4:日本の生産性が改善されてこなかった理由

景気悪いし、生産性悪いし、「じゃあなぜ日本は改善しないのか?」という疑問が出てきます。

その理由を外圧の減少など、多数挙げてくれているこの部分が、書籍のメインどころ。

そのうちのいくつかだけピックアップします。

詳細は本書「新・所得倍増論」で読んでみてください。

日本政府が改革に弱い

「新・所得倍増論」では、人口激増時代に、ほっておいても経済が拡大した日本は、その間に改革をしない習慣が根付いてしまい、改革に弱い国になってしまった、という指摘がありました。

物事には良い面があれば悪い面がある、ということを示唆する良い指摘だな、と思います。

人口激増による経済成長に乗っかっていたが故に、日本政府のリーダーシップを失ってしまったわけです。

日本は先進国の中で最も閉鎖的

世界経済史でみると、改革をしやすいのは

  • 貿易が盛んで、
  • 移民を受け入れている国

だそうです。

日本は、

  • 輸出額こそ大きいものの、1人当たりに換算すると先進国では決して盛んではない
  • 移民政策はご存じの通りの現状
  • 外国人観光客も先進国の中では際立って少ない

以上のことから、

つまり、日本は先進国として最も閉鎖的な国なのです。

と言われてしまっています。

返す言葉なし。。。

むしろ奈良時代の方が今より貿易に力を入れ、移民を受け入れていたかもしれませんね。

高度成長の後遺症

日本政府が改革に弱くなったように、日本国民にも経済成長は悪い影響を与えたようです。

それが、「働き方も制度も変えず、少し我慢していたら、いつか経済成長が訪れるに違いないといううっすらとした願望をもってしまうこと」。だそう。(なんとなく分かる)

アトキンソンは、これを「高度成長の後遺症」「人口激増時代の副産物」と言っています。

「人口激増時代の副産物」の例はこちら。

人口激増時代の副産物
  • 日本人の楽観主義
  • 責任をあいまいにする文化
  • 新発売、ゆるキャラ、有名人などの内容を磨かないキャンペーン好き
  • 計画性のなさ(例:文化財保護、復興庁)
  • 検証しない文化(流れに任せてやりっぱなし)
  • マニュアル化
  • 融通が利かない
  • (トップが調整できないのに)縦割り行政

とにかく過去のルールに固執して、なんでも守ろうするのに、責任感と危機感が足りない私たち日本人

私はこれらを、日本人の特性だと思っていたんですが、逆にこの癖はここ75年くらいで身についた「高度経済の後遺症」なのであれば、元々の国民性ではない、ということ。むしろ希望がある気がしました。

ポイント5:日本復活の方法

最後は、日本復活の方法の提案です。

簡単にまとめると下記3点(要約しすぎ。笑)

  • 意識改革(現状をしり目標を定める。観光業がよい例)
  • 東京がもっと頑張るべき
  • 時価総額をあげるべく政府が企業にプレッシャーをかける

簡単にまとめすぎて意味わからないと思うので、詳しくは本書を読んでいただくとして、

この本を読んで感じたのは、個人の幸せは思った以上に政府の采配にかかっている、ということ。

であるならば、選挙ってとっても大事じゃん、、っと、この本の流れとは全く違うことを感じ入った次第です。

マクロ的な目線、データを使って中立に物事をみる目線も、大切にしたいなと改めて思いました。

意外と自分が思い込んでいるだけのことに、縛られてしまっていることがあるので!

短い時間で考えさせられる良書でした。

気になる方はぜひ本書を手に取ってみてくださいね。

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